ドライアイ
涙の乾きなど涙の異常で、目の表面に症状がでます。
大きく2つ、涙の量が減ってしまう「量的な異常」と、もう1つ涙の質や保つことができにくくなる「質的な異常」に分かれます。
環境要因(室内の空調環境での乾燥、パソコンやテレビ、ケータイ画面などモニターを見続ける生活で、まばたきが減って起こる乾燥などです。
点眼治療 | 症状が比較的軽い場合、潤いを持たせる点眼薬で緩和させることができます。 |
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涙点プラグ | 体質や環境の変更が難しい時には、涙の出口=涙点に栓(涙点プラグ)を施す方法をご説明しています。 |
花粉症
花粉だけでなく、ハウスダスト、埃、虫の鱗粉などが原因のアレルギー反応です。
目の粘膜が刺激され痛みや涙が多く出る(鼻水が出るなどに由来する場合もあります)を起こします。
花粉症の症状が始まる前に(悪化する前に)治療を始めましょう。
症状を軽く抑えられるように、最近では花粉が飛び始める前から、薬を使うことをお勧めしています。
毎年の症状にお悩みの方は、1月の下旬の症状が出る前に点眼、内服をスタートさせましょう。
当院では点眼をはじめご相談にのっています。
結膜炎
結膜が(白目と瞼の裏)充血し、目やに、涙が止まらずゴロゴロした痛みが伴います。
抗生物質の目薬や内服薬で対応します。
他の人への感染を防ぐため、タオルを別にするなど二次感染を防ぐ配慮が必要です。
ものもらい
一般的には、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と呼ばれるもので、まぶたが菌に感染し膿がたまる症状です。
似ているものに、霰粒腫(さんりゅうしゅ)といい、まぶたに脂がたまった状態(さらに雑菌に感染した場合は化膿性霰粒腫)があります。
始めはかゆく、だんだんまぶたが赤く腫れ、痛み始めます。
膿が出れば、自然と回復に向かいます。しかし自分で何か刺激を与えることで悪化することもあるので、来院をお勧めしています。
膿を簡単に表に出す処置や抗生剤の投与などが主な治療です。
角膜炎
角膜に雑菌やウィルスなどが付き(染症し)炎症を起こし、熱を持つ、涙が止まらない、腫れぼったい、光が浸みる感覚があるといった状態になります。
普段なら、角膜は強い組織で覆われていて、簡単には感染しませんが、コンタクトレンズなどで、角膜に傷ができると起こりやすくなります。
放置しておくと失明する恐れもあります。早急な来院が必要です。
点眼剤や抗生剤の投与が主な治療です。
ぶどう膜炎
ぶどう膜炎は、目の中(眼球の中)に炎症を起こす病気の全てを指します。
『内眼炎』とも呼ばれ、失明する危険もある重症なものもあります。
目の中の病気で長引くことも多く、数か月から数年、症状によっては『持病』となることもあります。
原因は様々ですが感染症などのほか、原因がわからない場合もあります。
霧視(かすみがかかったように見えること)
飛蚊症(虫が飛んでいるように見えること)
羞明感(まぶしく感じること)のほか、視力が落ちる、目の奥が痛い、充血などがあります。症状も進行も人それぞれです。治療についてはその症状を見て判断しております。
眼精疲労
眼を使う仕事などで酷使し、眼痛・目のかすみ・まぶしさ・充血など目の症状、頭痛・肩こり・吐き気などの全身症状が出るものです。
いつまでも残り、なかなか回復しないものを指します。
最近は、スマホ・パソコンなどの使用による原因のものが増加しています。
原因を見定め改善することが大切です。
補助的に、ビタミン剤の配合された点眼薬や内服薬を用います。
眼瞼下垂
瞼(まぶた)が瞳にかぶさり視野が狭くなる症状です。
目の疲れや肩こりの原因になることもあります。
検査を行い、適応があれば手術を行っています。
翼状片
白目の表面を覆っている結膜が、瞳の方へ入り込んでくる病気です。
自覚症状としては、充血や異物感などがあります。
進行すれば乱視が発生することもあり視力の低下につながることがあります。
根本治療は手術が必要となりますが、再発することもありますので手術時期についてはご相談下さい。
糖尿病網膜症
網膜は光を感じ取り、視覚情報に変換する働きをしています。
網膜の血管は細く、血液の高血糖が続くともろくなり、血管のつまりや変形、出血を起こし『糖尿病網膜症』を発症します。視力が落ちる、放置すると失明に及ぶこともあります。
治療には、血糖値の改善が最優先です。
しかし、網膜症が進行し急激に視力が低下した場合は、レーザー光凝固手術や硝子体手術を行います。
加齢黄斑変性
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